随想:ペーパーホルダー

オフィスや病院など準公共のトイ レの、ペーパーホルダー(紙巻き器) がほとんど「棚付き2連式」になっ てきている。

単に2連式ではなく「棚付き」と いうところに意味があるようだ。 携帯電話・スマホの普及にともない、 ひょいと小物が置ける棚があると 便利、ということで、利用者の評判 も良い。高齢者が立ち上がる時に、 つかまってもいいように、強度も十 分だそうで、まさに時代に適合した 商品だと言える。

ところで、「2連式」の利点は、 片方を使い終わっても、隣に予備の ペーパーがセットされている点であ る。それなのに現実には、左右の紙 を勝手に使用するためか、同時に使 い終わってしまうことが多いようだ。

家庭なら、どちらか片方から使う ことを決めておき、他方は予備、と しておけるが、公共用ではそんなル ールはないので、左右同時に無くな ってしまい、スペアーの意味をなさ ないのである。

このように、ひとつのペーパーが 終わらないと、スペアーが取り出せ ないタイプが、以前からある。これと 「棚」とを組み合わせた商品の開発
を、メーカーには希望したいものだ。