相談例:ビル建設による地盤沈下

noumurasekkei20200407

東京都千代田区神田神保町2丁目14番 地先

相談内容
T字路の角にRC5階建てのビルが建ったが、その工事中に道路が沈下し、周囲の建物と道路との間に 割れ目・段差が生じて、出入りしにくくなった。

対策
この道路に面する建物の所有者たちと、ビルの工事をしたA建設を集めて、検討会を開いた。

沈下の原因がビル工事である点には異論が無く、各建物の復旧工事はA建設が無償で施工することを確認。 各々の工事範囲・仕様については、各自が要望書として提出することになり、その作成を当相談室に依頼された。

道路は区道なので復旧工事は千代田区が行うが、その費用はA建設が負担するということなので、安普請されぬよう、区の道路課を呼んで工事範囲・仕様・施工について説明を受け、当方からは、アスファルト舗装の下地である、路床の転圧を特に入念にするよう申し入れた。

各建物の復旧については、割れ目・段差の解消以外にも、排水管の修復、倒れかかった塀の撤去、工事の日取りなど、個々に要望を提示し、交渉。

相談を受けて2か月余で、ほとんどの修復工事が無事に完了した。