東京都板橋区宮本町
相談趣旨
工事中から素人目にもわかる手抜き工事があって、
指摘しても改善されないまま入居してしまった。
案の定、床鳴りなどに悩まされている。
こままで建物の強度は大丈夫でしょうか。
調査内容
レーザーレベラーによる測定の結果、下記の事実が判明した。
建築基準法により、6/1000以上の傾きは「瑕疵である可能性が高い」
とされており、早急な改善を要する。
・柱の傾き:1F和室6帖にて 7/1000
・壁の傾き:玄関ホールにて 6/1000
・床の傾き:2F洋間5帖にて 6/1000
床下に潜ってみると、束石が無かったり、束が半分ズレていたり、
手抜き工事のオンパレードであった。
天井裏も、梁のボルトが緩んでいたり、抜け落ちている所もある。
筋交いの取り付けが、プレートを使わずに釘打ちだけであるなど、
本職の大工の仕事とは思えない杜撰さであった。
結果
私の報告書に基づいた東京地裁の調停により、工事代金から500万円を
返金させることに成功し、可能な限りの補強工事をおこなうことができた。