携帯電話・スマートフォンが普及し始めたころ、電車や バスの中で、大声で長々と通話している人をよく見か けたものだが、「車内での通話は控えましょう」の注意 放送やステッカーのお陰で、そんな人は少なくなった。 メールで用が足りるからでもあるのだろう。
ところが、せっかく根付いた習慣が、昨今の外国人旅 行者・就労者の増加で、崩れつつあるのは勿体ない。 先日もバスの中で、大声で電話している外国人たちが いたので、この日本のマナーを拙い英語で伝えようと 試みたが真意が通じず、かえって反感を与えたようで、 身の危険さえ感じた。
こんな時、車内に「通話ご遠慮」の分かりやすい絵入り ステッカーでも貼ってあれば、それを指さしてにっこり するだけで、真意は伝わったはず。 それなのに、JR はじめ電車・バス内にこのステッカー が、ひところより減っているのは残念だ。
東京オリンピックを控えて、インバウンドとの無用な トラブルを防ぎ、日本のマナーを知ってもらうことも 「おもてなし」に通じるのではないだろうか。