埼玉県桶川市 木造住宅2階建て 延べ75坪 工事費7000万(税別)
相談内容
大手ハウスメーカーで建築して、入居後 9ヶ月たつが、いろいろと
不備・不具合が多く、改善を申し入れても、分かりました、直しますと、口約束ばかりで、なかなか実行してくれない。
対策
現地調査を 3回、発注者・受注者双方と面談し、図面・見積もり書・契約書類等を精査した結果、添付の「確認書」にまとめました。
一般に大手メーカーは組織が細分化されている結果、各担当者間の 伝達に時間がかかり、当事者意識や顧客への感謝の気持ちが薄れて いく傾向にあります。
その点、地元の業者のほうが、仕事を頂いた 感謝の気持ちが、社長以下 現場の職人さんにまで行きわたるため、 注文に対する対応が早いようです。
確認書
2020年7月8日
受注者:○○○ホーム(株)埼玉支店長 殿
発注者:○○ ○○○ (代理 一級建築士 82791 能村克哉)
6月25日 ○○氏による3ヶ月点検、および3月31日 ○○氏・〇〇氏らと協議した内容をもとに、問題点を明記しますので、十分にご検討の上、誠意あるご対応を希望します。
- 玄関前の「植栽」は、工事の遅れにより12月の厳寒時に植えられた。そのためか数本が
枯れたが、受注者において、これを植え替える約束である。 - 「茶庭」が注文した様式と乖離しており、発注者による修正を余儀なくされたので、その費用6万円は受注者が負担する。
- 工事中、受注者により なぜか庭に大量の「モス」(苔?)が積み上げられ、これが原因で
樹齢数十年の「樅の木」等が窒息死した。 樹木医に診断を依頼したところ「枯死」と認定されたので、やむなく これらを伐採し、代替の高木を5本、受注者によって植樹する。
さらに、過去一度も見たことがなかった「ムカデ」が発生し、家の中にまで侵入している。
モスに混入してきて、工事中に建物の中に入り込んだものと思料され、監理責任を問う。 - ガレージの「グレーチング」の固定が不十分なため、車が乗るとガチャンと大きな音を発するので、改善を求める。
- 「ウッドデッキ」に常に雨水が溜まり、早くも染みになっているので、水勾配を付ける等、
改善を求める。 - 「トップライト」1組不足分の精算(見積り金額 87,330円+経費・税)。
- 「太陽光パネル」3枚不足分の精算(見積り金額 11,870×3+施工費・経費・税)。
- クロスに「隙」が生じている。特にリビングの亀裂が大きいので、早急な補修を求める。
- 玄関の「上がり框」の角部が、施工不良により空いているので、補修を求める。
- 和室の「着物掛け」の高さが注文より低いので、希望の高さに付け直しを求める。
- 空調点検時(6月30日)に、外気フィルターが装着されていなかったことが判明。半年もの間、不完全な設備の下で生活させられていたことを、どう償うのか。
- 契約書添付の「図面」が、製本図面および実際の建物と著しく異なる 。仕上表・配置図・各階平面図・立面図・その他図面のほか、照明器具・カーテンの器具リストまで、完成した建物と異なり、打合せ途中の図面が添付されたものと思料される。
誠に杜撰かつ無礼な行為であり、このような欠陥契約書によって7000万円もの工事を
受注したことは、建設業法に抵触する可能性もある故、特に支店長殿の見解を求めます。
以上