OOOO の方になります。
食堂で、注文した品を運んできた店員が 「本日のランチの方になります。」
バス停に着くと、運転士が 「渋谷1丁目になります。」
最近たびたび耳にする 「なります弁」?
若い人に多く、丁寧語のつもりらしいが、マニュアルだとしたら嘆かわしい。
「本日のランチでございます。」 「渋谷1丁目です。」 の方が、簡潔明瞭である。
XXXX させていただきます。
政治家が 「コロナ対策を、全力で やらさせて いただきます。」 と言っていた。
謙遜しているのだろうが、おかしな言葉づかいで、「やらせて・・・・」 でも頼りない。
へり下り過ぎで、よほど政治の中身に自信がないように聞こえてしまう。
「全力で やります!」 と言い切ったほうが、信頼感が増すと思うのだが。
全然 大丈夫。
テレビで芸人タレントが、「この料理、全然 おいしいよ!」 と絶叫している。
高齢者の私など、「全然」 ときたら 「おいしくない」 と予想してしまうが、「全然 大丈夫」など、肯定的に使うケースが、私の周りにも増えてきていると感じる。
辞書によると明治期にはそういう言い方もあったそうだが、彼らはそんなことは知らずに、単に「とても」「ひじょうに」「完全に」 の意味で使っているようだ。
日本語が乱れてゆく時に居合わせるとは、ある意味で面白いことかも知れない。